

テニスのガットが切れた時のような爽快感に浸りつつも,ある疑問が。
「確か1か月前にも切れて交換したよ〜な・・・・・私,そんなに練習したっけ??」
すると先生がポツリ一言。
「ヴァイオリンの弦って,弾かないほど切れやすいんですよね・・・・・」
はい,おっしゃる通りです。
ここ一か月ほど,全くヴァイオリンに触れてませんでした。
ヴァイオリンは正直です

それには訳がありまして。
あ,“言い訳”じゃないですよ。
実は少し前にこども店長の発表会がありまして。
“ある癖”が抜けないこども店長はCDのピアノ伴奏になかなか合わせられず,
アレンジした私のピアノ伴奏で日々レッスンをしていたのですが,
発表会間際になり先生が一言。
「当日はお母さんがピアノ伴奏をしてください。」
ムリムリ 無理無理!
ぜ〜ったいにムリ!!
プロの伴奏者がそこにいらっしゃるのに,ド素人の私が弾けるわけないじゃないですか

ってなわけで,自分のレッスンなんかやってる場合じゃないと,
その日からこども店長の“ある癖”を解消すべく毎日猛特訓が始まったというわけです。
で,その努力の甲斐あって“ある癖”も無事解消し,
当日私はステージに上がらずに済んだのでした(ホッ)。
子どもの習い事教室を主宰なさっている先生方。
お母さんにプレッシャーを与えるのも,上達への一つの近道かもしれません?!
そんなこども店長。
実はこの発表会を最後にヴァイオリンをやめる予定でおりました。
『楽しみながら弾けばいいのよ』の時期を卒業してからというもの,どうも嫌々レッスンをしている感が否めない。
クラシックバレエを踊るのが大好きで,
トウシューズを抱いて眠ったり,
バレエの先生の子どもに産まれてこなかった自身の運命を恨んだ私のように,
「三度のご飯よりヴァイオリンが好き

って感じではどうもなさそう。
それに4月からは小学生。
親子合わせると毎日2時間近いレッスン(注:マジメにやると)。
嫌々ヴァイオリンやってるくらいなら,その時間を学校の勉強にあてた方が断然有意義に決まってます。
そんなわけで,先生にその旨をお話し,こども店長にもそれを告げたのですが・・・・
全く思いがけないことに
「やめたくない!」
と大泣き。
うっそぉ?!
あなた,そんなにヴァイオリン好きだったの?
てっきりママは,やめて清々するのかと思ってたわ

でも,なんかあやしい。
そこでやめたくない理由を聞いてみると・・・・・
「先生に会えなくなるから(涙)」
だそうです

初めて教室の見学に行った時,
2歳半の男子がママの膝の上で微動だにせず2時間近くレッスンに見入っていた姿を見て,
「お!これは!」
と思って通い始めたんですけど,
あの時視線は先生に一直線で,目はラブラブ

ああ勘違い

まぁ,やめたくない理由はともあれ,
発表会当日は最高の演奏を披露してくれたし,
大泣きして以来なんだか一皮むけたようで,
レッスンの時間以外にも自発的に

ひとまずもう少し,ママは付き合ってみようと思います

何事も自分の意志で学ぶようになったら,これ以上強いものはないかもしれませんね☆
そんなわけで鈴木鎮一先生,親子での学びはまだまだ続きそうです。
「急がず 休まず 諦めず」
毎日コツコツ頑張ります
