人体製造

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2010年03月28日 23:06

こんばんは
アロマスペースE&Rです

たった今,大変衝撃的なドキュメンタリーを観ました。

NHKスペシャル
「人体“製造”~再生医療の衝撃~」

コメンテーターは『チーム・バチスタの栄光』で有名な海堂 尊さん。

番組冒頭で取り上げられた“妖精の粉”と呼ばれる細胞外マトリックス。
切断された指にこの粉をふりかけると,筋肉や臓器などさまざまな種類の細胞に分化する「幹細胞」が反応し,指が再生される・・・・・

この話題で思い出したのは今から10年前の出来事。
院生時代に課されたレポートで,私は真面目に論じたことがあります。
「プラナリアのように,いつの日か人間が自分の細胞で失った組織を再生できる日が来る」
と。

これを論じた時,20歳近く年上の同級生は大笑いしました。
某有名国立専門施設の重役を務める同級生は鼻で笑いました。

それでも私は信じていました。
いつか必ずそんな日が来る
と。
そしてやっぱりそんな日が来たようです。

番組では,他にもこんな話題を取り上げていました。

年老いてこけてしまった頬をふっくらさせるため,顔に幹細胞を注入し,幹細胞の分化により皮膚にハリが戻るのを楽しみにしている女性。

難病の娘を救うために父と母が何十個もの受精卵を作り,その中から白血球の型であるHLA型が娘と一致する受精卵を選び,娘のドナー役の「救世主兄弟」を生み育てる親。

豚の胎児に人間の幹細胞を注入し,胎児の肝臓を薬で破壊したところに幹細胞で人間の肝臓を作らせ,それを取り出して人間の体に移植する技術を研究している医師。

これらが良いとか悪いとか,間違っているとかいないとか,そんなことを述べるつもりはありません。
“今の私だったら”絶対にこのような選択はしないけど,実際当事者になったらどうなるか分かりませんもの。

ただ思うのは,副作用も作用機序も明らかにされていないものを,そんなにどんどん取り込んで大丈夫なのかなって。
今後子孫を残す可能性がゼロの人は自分一人が苦しむだけで済むけれど,そうじゃない人は子どもの代,孫の代で影響出ないのかなって・・・・・。

たくさんの動物の命を犠牲にし,
神の領域である遺伝子を操作し,
体に不具合が生じたら“部品”を交換していつまでも生き続け・・・・・

人間はどこへ行きたいのでしょう?
一体何をしたいのでしょう?





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