環境省の
かおり風景100選に選ばれた地を,アロマスペースE&Rオーナーが訪れたレポートです
皆さんも旅のついでに,あるいは旅の目的に訪れてみてはいかがでしょうか。
環境省かおり風景100選 No.14
4.羽黒山南谷の蘚苔と杉並木 (山形県鶴岡市)
羽黒山の表参道,2,446段の石段を上って行くと,三の坂の登り口右側にこちらの看板があります↓↓↓
ここは俳聖『松尾芭蕉』も逗留した,南谷別院跡への入り口です。
ほどなく足元の敷石はなくなり,先ほどの杉並木とは異なる,下草が生い茂ったゆるやかな坂道を下ります。
とうとう,雨水が流れてできたような,こんな道になってしまいました
ところどころぬかるんでいても,
滑って靴がどろんこになっても,
目に入る小さな虫がずーっとついてきても,
熊さんに出会っても?!(←例えばの話です)
その先にある場所に思いを馳せながら進みます
誰一人,すれ違う人はおりません。
三の坂登り口から500mほど進むと突然視界が開け,萌黄色に包まれた空間が!
この平地が,私の目的地『南谷別院跡』です
ここまで歩いてきた景色と180℃変わるので,違う世界に来たような,そんな錯覚にとらわれます。
やわらかに,そして優しく降り注ぐ日の光,
聞こえるのは,鳥の鳴き声とカエルの鳴き声,虫の羽音だけ。
ここは時が止まってる・・・・・
そう感じました。
私,今,天国にいるのかも。
そんな不思議な感覚を抱きました。
カメラマンの腕が?カメラの性能が?悪くって,この感動を映像でお伝えできないのが本当に残念でなりません。
(ちなみにこのブログの写真,全て携帯で撮影したものです。)
「すごいよ・・・・ここはすごいよ・・・・」
一人でそう何度も何度もつぶやいてしまいました。
南谷別院跡とは,約300年前に羽黒山第50代別当天宥法印が築造した別当寺の別院跡。
県指定史跡にも登録されています。
今は一部の礎石を残すだけですが,院をめぐって池を配した庭園は周囲の自然を巧みに取り入れて名園の面影を今に伝えています。
別院は,松尾芭蕉と曾良が6日間逗留した場所でもあります。
広場の中心にあるこの倒木は,いつからあるのでしょう?
芭蕉と曾良が腰かけて語り合っているような気さえしてきます。
芭蕉の句碑。
有難や 雪をかほらす 南谷
苔むした杉の切株と池。
そのうち白鹿が水を飲みにやってきそうな,そんな雰囲気。
この角度から写した写真は有名ですね。
右手前,植物でビッシリ覆われている部分は,全て池です。
時間と時間の隙間に入り込んだような,
本当に神秘的で,
魅惑的な空間。
浦島太郎が竜宮城で過ごしたような時の流れ。
景色に感動して涙が出そうになったのは生まれて初めて。
許されれば,朝から夕方まで何時間でもここにいられそうです。
いてみたいです。
実はこの先も獣道のような道が続いていて,とっても心ひかれたのですが・・・・・
まむしに注意!
の立て看板を発見し,引き返した私でした
いつまでもここでこうしていたいけれど,いいかげんそろそろ下界に戻らなければなりません。
また必ず来ることを約束し,南谷を後にしたのでした。
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